私たちの体を守るエネルギー工場!ミトコンドリア 第一話

2026年09月12日

私たちの体を守るエネルギー工場!ミトコンドリアと免疫の深い関係

 

 

こんにちは。

みなさんは「免疫力を高めたい」と思ったとき、何が一番大切だと思いますか。

実は、ウイルスや細菌から体を守る免疫細胞たちが戦うためには、大量のエネルギーが必要です。

そのエネルギーを一手に引き受けて作っているのが、細胞の中にあるミトコンドリアです。

今回は、知っているようで知らないミトコンドリアの正体と、免疫力との関係についてお話しします。

(細胞を動かす小さなエンジン)

私たちの体は約37兆個という膨大な数の細胞からできています。

この細胞一つひとつを動かすエンジンの役割を果たしているのがミトコンドリアです。

ミトコンドリアは一つの細胞の中に数百から数千個も存在しており、特に心臓の筋肉や、体を動かす骨格筋、神経など、たくさんのエネルギーを必要とする場所に多く集まっています。

驚くことに、全身のミトコンドリアをすべて集めると、体重の約10パーセントにもなる体積を占めていると言われています。

毎日、体重と同じ量のエネルギーを作っているミトコンドリアは、私たちが取り込んだ酸素と栄養を使って、アデノシン3リン酸という活動エネルギーを作っています。

これは車でいうガソリンのようなものです。

このエネルギーは体の中に貯めておくことができません。

そのため、ミトコンドリアは毎日、絶えず作り続ける必要があります。

その量は1日でなんと自分の体重と同じ量にもなります。

細胞が必要とするエネルギーの90パーセント以上をミトコンドリアが生産しているため、ミトコンドリアが元気でないと、体全体の元気がなくなってしまうのです。

(免疫免疫細胞はエネルギーがなければ働けない)

体内にウイルスや細菌などの異物が侵入してきたとき、真っ先に駆けつけて攻撃するマクロファージやNK細胞、侵入者を記憶して次に対抗するT細胞やB細胞など、さまざまな免疫細胞が協力して体を守っています。

これらの免疫細胞が病原体と戦うときには、非常に大きなエネルギーを消費します。

もしもミトコンドリアの機能が低下してエネルギー不足になると、免疫細胞は戦う力を失ってしまいます。

ミトコンドリアは、まさに免疫システムを根底から支えるエネルギー工場なのです。

次回に続く